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2007年12月01日

師走

 いよいよ12月。
 今年はイノシシの年にふさわしく,様々な局面で変化が見られた。建築関連では6月22日の確認申請システムの変更によって いわゆる「官製不況」といわれるように建設業界全般での低迷が見られ,まだまだこの状況が続くと考えられる。
  簡単にいうと確認申請の日数が これまで約3週間で終了していたものが,6月22日以降の受付の確認申請が4ヶ月程度必要になったのである。その対象となるのは,ほとんどの建築物であるから,なおさら事態は深刻なのだ。

  日数が掛かるということは手間が掛かるということで,すなわちクライアントへの設計料がアップするということなのだ。今はまだ ユーザーへの影響は さほど 見られないために社会問題化していないが,建設がストップすることは設計事務所・施工会社のみならずその下請企業やそれに所属する職人さん,及びその家族までが影響を受ける。それだけでなく,これまで新築を機に購入されていた家具や電化製品などの購入意欲までが損なわれ,社会全体に影響を与えるであろう。こういった影響はジワジワとボディーブローのように聞いてくるのではないかと思う。

  酒酔い運転は悪いことだ。運転する前に警察に行って飲酒をしていないことを証明するシステムとなればどうであろう。タクシーの場合,客が変わる度に証明しなければならない。警察には長蛇の列ができ,一時間待ちの末,調査に3時間で合計4時間かかる。だれが車に乗るであろうか。これでも法を犯す不届き者は 必ずや 出るであろう。

  問題は悪意を持って社会に害悪を撒き散らす者なのだ。建築士として自覚し,誇りを持って責任を全うしようと者までもが,姉葉建築士などと同様に見られることが悔しくて仕方ない。しかし,最近ですらも ㈱松田平田設計[下請㈱構造計画研究所{孫請 (有)藤建事務所}]の構造計算偽造が発覚し,情けなくて言葉を失う。

 しかし,今施行されている確認は大いに問題がある。合理的なのは,竣工物件を確認物件の20%程度 無作為に抽出し,構造の再検討を加えて偽造などおこなっている関係者のブラックリストを公開するといったやり方でそのほうがより効果的なのではないだろうか。