長月
私は小泉首相の時から首相官邸のメルマガを購読している。
9月13日午前7時発の安部内閣メルマガの一節から------
国際社会への貢献、これは私の「主張する外交」の中核であります。この 政策は、なんとしてもやり遂げていく責任が私にはある。こうした思いで、 活動を中断しないために全力を尽くしていく、職を賭していくと申しました。
テロとの闘いを継続するためには、あらゆる努力をする。環境づくりにつ いても努力しなければならない。一身をなげうつ覚悟で、全力で努力すべき と考えてまいりました。
そのために、私は何をすべきか。 局面を転換しなければならない。これが私に課せられた責任であると考え ました。 ・・・・・・・(中略)・・・・・・・・
無責任と言われるかもしれません。しかし、国家のため、国民のみなさん のためには、私は、今、身を引くことが最善だと判断しました。
この度の首相辞任はよくわからないところが多いが,安部さんのやりたかったことのひとつが外交問題であり,もうひとつは憲法改正論議であったという点で,両者を実現できないと見切って,せめて外交問題ひとつでも残したい一心での辞任劇だったのであろう。見切る動機としては,外からも内からも支持を得られないどころか,足を引っ張ることばかりで 厭世的な刹那心がはたらいたことは推察できる。
しかし,首相就任とはまさにその覚悟を決めることであろう。だが,実態は それ以上のしんどい状況であったのかもしれない。
与党自民党の有力代議士が個々に自己主張をし,その長を貶めるようなことばかりしているのであれば,小泉首相のような強力・独善内閣以外にまとめることはできないであろう。今 自民党が求めているのは皮肉なことに「自民党の小沢」ではないだろうか。
今回の辞任劇 及び,そのプロセスは 世にある組織の運営という点で非常に参考になる。普段はバラバラであっても危急の事態の際には,組織の各構成要因が小事を切り捨て大事に立ち向かえる体制を作れない組織は 滅びるのだろう。