新緑の皐月
ついこの前まで2月にかからんとして節分の話を書いていたが,気がつくと最早5月になってしまっている。
この間,別に遊んでいたわけでもないが,HPの更新は滞ったままであった。自分のPCを開くと,この画面が映し出されるし,数名の友人には冷やかされたが,どうしようも時間が取れなかった。
さて,この2ヵ月半の間に様々なことがあった。仕事の上では比較的規模の大きい住宅の計画・実施設計,メディカル関係の計画 1件,老人福祉関係の計画 2件が進行中である。また,昨年末に実施設計を済ませた特養,保育所の工事監理も進行形である。さらに一年かかりの診療所改修工事が残すところ1ヶ月となっている。診療所改修は,これまでのデザインとまったく違ったものとなっている。今日 外装工事が始まり,休みにも関わらず現場に見に行った。少し訂正を指示し明日から本格的に始まる。内装もがらりと雰囲気がかわり,患者さんの驚く顔が楽しみである。建築事務所の醍醐味である。
この忙しさからある新人の起用を試みた。1月中旬から試用期間で使い,4月から正社員。少しの期待感はあったが,残念ながら期待は外れた。
学生時代に「デザイン」という言葉に踊らされてか実施設計をする力がない。しかも雑務はともかく本来の建築実務を習得しようとする心構えが見えない。力がないから仕事が頼めない。仕事がないから先輩諸兄を尻目にさっさと帰りたがる。試用期間中は居ても邪魔だから黙っていたが,正社員になるとそうもいかない。で,苦言を奏すると20日で辞意を表明,敢えて引き止めることなく辞めてもらった。実は,昨日そんな彼から「事務所に復帰したい」旨のメールが届くが2時間後,「間違いである」との訂正メールが届く。 最初のメールは「恥を承知で言わせていただきます」が,その書き出しである。お願いすべきなのに喧嘩口上で始めてどうするんだと言いたい。しかも 宛名も発信者名も記載なし,全く失礼な話だ。彼が辞めて残されたのは 中途半端にほっておかれた使えないCADデータだけである。 中途半端な気持ちで技術職として就職されると迷惑だ。確かに忙しさにかまけて素人から実務者への助走をじっくり手伝ってやれなかったのも事実であるし,無論,彼にも言い分はあるだろう。しかし建築設計という委託業務の場合,クライアントのワンサイド評価で言い訳がきかないことを建築を志す人は理解しなければならないと思う。